吉村南美のブログ

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イキウメ『図書館的人生vol.4 襲ってくるもの』観てきました


こんにちは!






今日は東京芸術劇場のシアターイーストで、イキウメさんの『図書館的人生 Vol.4 襲ってくるもの』を観てきました。

多少の舞台のネタバレが含まれますので、お気をつけください。


イキウメさんは高校生の頃に勧められて観た『関数ドミノ』を拝見してからずっとずっと大好きな劇団で、ハマってからはどうしても行けない時以外はいつも公演を観に行っています。


今日もすごくすごく楽しみで、チケットを取ってから「ここにだけは予定が入りませんように...」と祈っていたので、無事に観に行けて本当に良かったです!


イキウメは、前川知大さんという方が作・演出をされています。

前川さんの創る世界観、お話の構成、演出全てが大好きで、いつも虜になっています。


劇団員の皆さんは本当に演技が素晴らしくて、いつも観ていてとても安心します。

それぞれの役者さんが舞台の中でイキイキとするキャラや役割が分かれていて、それを前川さんが分かっていていかにすれば劇団員の皆さんが輝くか分かって書いていらっしゃるのだなあと感じます。


今イキウメには5人の劇団員さんがいらっしゃって皆さん大好きなのですが、個人的に一番俳優さんとしてすきなのが安井順平さんです!


安井さんの演技を観る度に、ああ、いつか私もこんなにも観客をくぎづけにしてみたい。いつか安井さんと一緒に演劇ができるような女優になりたい、そう思います。


安井さんの演技はすごくナチュラルでそして間が絶妙で、どんな役をやっていても安井さんの味が出ていて、でもそれが何の邪魔にもなっていない。むしろその味こそが素晴らしい、といつも感動しています。


私が色んな舞台を観ていて感じるのは、舞台で目を惹く人、思わず演技に引き込まれてしまう人っていうのは必ず「その人らしさ」がどこかに残っている人なんですね。

その人しか出せない雰囲気、味、そういうものを持ってる人が大好きです。


今回の安井さんも最高でした!

元々生身の人間で今は機械に意識を移している、という何だそれ難しい、って感じの役どころだったのですが、難しいからこそ安井さんの上手さが際立っていたと思います。前川さん、ありがとうございます。


今回の『図書館的人生』は3つのエピソードから出来ている物語でした。

時間も場所も違ってそれぞれ独立している話のようでありながら、少しずつ重なり合っていました。


いつもはイキウメさんの作品は長編なので、今回の形は新鮮でした!

個人的には長編の方が好みですが、今回ももちろんとっても面白かったです。


前川さんの話はSF風味で最初に謎があって、その謎が少しづつ解かれていく、という形が多いと思いのですが、今回はぼやかしつつ何かが炙り出されていく...という感じでした。

今回はSF要素は少なかったですね!


イキウメのお話は、私がよく抱えているモヤモヤした何かを、舞台上でスッキリとした形にして表してくれます。

それを観て私は「ああ、私の他にもそのモヤモヤを抱えていたり、そういうことを考えている人がいるんだな」と客席に思いを馳せて、嬉しくなったりするわけです。


今回はその人々の抱えている色んな感情をメインにしていたのでとくにそれを感じて、3つ目のエピソードではビンゴ!って感じでした。

あの人々の優しさを、否定するわけでもなく肯定するわけでもなく、包み込む感じが素敵でした。


今回も素晴らしい舞台をありがとうございました。次回作も楽しみです!


皆さんも、ぜひすこしでもご興味を持った方がいらっしゃいましたらイキウメさんの舞台を観に行ってみてください!



それでは、また明日〜